2017年9月30日土曜日

結晶はきらきらと


きらきらと、細かな結晶のそれぞれの断面が光を反射し
それぞれが違った方向に光を飛ばす。

その光は交わることもなく、お互いの面を理解し合うこともない。

2017年9月29日金曜日

がらんどう



悲しいのは、中核で働いている人たちが情熱を持っていなくて、切って落とすことのできる枝先に居る我々の方が、知識も、情熱も、才能も持っていると言うことだ。

形骸化したこの構造物が今も持つのは、がらんどうの張りぼてだけで、昔からその形を知る人々はそれぞれの心の中に持つ過去の幻影をその張りぼてに投影する。

2017年9月27日水曜日

ばんばばばばばばばばばばばばばば

ばんばばばばばばばばばばばばばば、ばんばばばばばばばばばばばばばば。ぼんばんばんばばばばばばばばばばばばばば。ぼんずんどんぼんぼん。

2017年9月26日火曜日

無感情に、人の世を超越して

戦いの果てに尽きた両者の記憶は薄れ
行くあてもなく彷徨う歴史は
この世から消え去る
二人の巨大な亡骸はそこに横たわり
誰もそれに気づくこともなく
風化し
消えて
無くなる

その戦いの火種も今ではわからないし
この二人が存在したことも
人の世にはもうすでに
関係する事がない

その儚さも
空虚さも
人の世の中でのみ成立するもので
ここにはもうない
たしかに二人の残した微かな痕跡は
今もこの世界に存在する
無感情に

人の世を超越して

2017年9月25日月曜日

2017年9月24日日曜日

ズンズンズンドゥン 日曜の朝

ズンズンズンドゥン
日曜の朝
ズンズンズンドゥン
どこからともなく
ズンズンズンドゥン
聞こえてくる
ズンズンズンドゥン
このリズミカルな響きは
ズンズンズンドゥン
誰かのパーティーか
ズンズンズンドゥン
それとも
ズンズンズンドゥン
洗濯機のドラムの音か
ズンズンズンドゥン

ズンズンズンドゥン
日曜の朝
ズンズンズンドゥン
まだ終わらない
ズンズンズンドゥン
この響き
ズンズンズンドゥン
洗濯機の響きが
ズンズンズンドゥン
段々遠ざかる
(ズンズンズンドゥン)
車のエンジン音と共に
ズンズンズンドゥン(半角)
車が流す

音楽だったか

2017年9月23日土曜日

破裂する頭

頭のなかは一杯になり、
そこへは無限に考えや思いや想像が、
どこからともなく湧き出るのに、
そこから出て行くのはほんの少し。
狭い蛇口からは頭の中に詰まっているものがちょろちょろと出るばかり。
それでも蛇口を開けてどうにかして頭の中を外に出そうとしないと、
いつか頭の膨張も終わりを迎え、
水を入れすぎた風船のように破裂してしまうんじゃないか。

2017年9月22日金曜日

根を引きちぎって

根を引き抜いて、根を一本ずつ引きちぎって、
風を体に受けて、思いっきり風を受けて、
飛んでいく

2017年9月13日水曜日

頭痛

あたまがいたい あまたがまたまが あまたがま あまがたいがいが いがいたいが あまいがいが たまいがいまた たいまいだが あいまいだが あたまがいたいが

2017年9月12日火曜日

最後の見送り

アシモフのモフモフ あまぐりのグリグリ アステカのテカテカ そこびえのビエビエ あかすりのスリスリ ようがしのガシガシ ガンジーのジンジン ふるえだのエダエダ ぬりむらのムラムラ おっかあのカアカア アラスカのスカスカ アントンのトントン ドクダミのダミダミ アサガオのガオガオ てっさくのサクサク すぎはるのハルハル たけざおのザオザオ なきおやのオヤオヤ

2017年9月11日月曜日

2017年9月10日日曜日

忘れる忘れる何でも忘れる

記憶はまるで、虫に食われたセーターのようだ。 時系列通りにいくら思い出そうとしたところで、そこには常に虫食いがある。 別に虫が脳に住んでいて、記憶を食べて生きているわけではないのだろうが(そう思いたいが)。 思い出せないというのはなんだか怖いことだ。 しかし、思い出せないものを思い出すことはできないから、どの記憶が欠けているのかはわからない。 だから、ある意味ほんとの恐怖ではなくて、中途半端な、実体の欠けている恐怖だ。 それに気づくのは、他人との会話の中とか、自分で何かしようとしたときに、ふとある部分の記憶が無いことに気づくとき。 それ以外の時には、ただ漠然と記憶の欠けている部分に対して小さな恐怖を種が芽を出すのを感じながらも、それは育っていかない。 それが育つのは、育つのは・・・育つのは・・・

2017年9月9日土曜日

正義感と、理想と

正義感と、理想と、それらと自分の能力の差と、 正義感と、理想と、それらに暗い影を落とす人々と、 彼らに対する悲しみと、幻滅と、やるせなさと、 消えかけた希望と、力及ばず震える我が身と

2017年9月8日金曜日

ももんがどどんが

ももんがどどんがひょっとことことこ ももんがどどんがろっぱっぺーっぽ ももんがどどんがげんげんげげげん ももんがどどんがたんっぱぽんっぱ ももんがどどんがきゃんどるどるどる ももんがどどんがずってんころりん ももんがどどんがぐにゃぐにゃぐってん ももんがどどんがちりかすてぃけ

2017年9月7日木曜日

いろんなモーター音

筋肉の出すモーター音 猫の出すモーター音 空腹の出すモーター音 水道管の出すモーター音 窓の出すモーター音 鍋の出すモーター音 おならのモーター音

2017年9月6日水曜日

そんそんそんなの損

そんそんそんなの損 みんみんみんなの損 じゃんじゃん変えちゃって ねえねえ根元から こんこん根本から どんどんどんと さらさら真っさらに 変えていかないといかないと

2017年9月5日火曜日

涙流しても

涙流しても 止まらなくて 脚を伸ばしても しびれたままで 生卵食べても 元気になるわけじゃ無し 犯罪ドラマも 筋書きが平凡で うるさくても 止められなくて 黙っていても 機嫌悪くて 悲しくても 何も出なくて しゃべってても 何も感じなくて ろくでもなくても どうでもよくなって 刺身を食べたくなって 売ってなくって

2017年9月4日月曜日

点滴の論敵

点滴の論敵 三滴の完璧 三点のかんじき 三人の鑑識 青天の霹靂

2017年9月3日日曜日

孤独という名の牢獄

孤独という名の牢獄
孤独という名の道程
孤独という名の名目
孤独という名の空洞
孤独という名の盲目
孤独という名の弁解
孤独という名の冒涜

孤独という名の幻想

2017年9月2日土曜日

人生は常にバランスとり

人生は常にバランスとり
バランスが崩れない場所を見つけながら
まえに進み
よりバランスが取れる場所を探す
そのためには色々と方法があって
天秤の両端に置くものごとを微調整するのもひとつだし
天秤を支える自分の腕をバランスに敏感にするのもひとつ
天秤を持つ自分自身の体のバランス能力を鍛えてもいいだろうし
バランスを取りながら前に進むのも難しいもので
間違った方向に進まないよう遠くを見つめて歩いてつまずくこともあれば
つまずいないよう足元ばかり見ていて気づいたら
崖っぷちまで来ていて身動き取れなくなることも
そのバランスも難しいから歩いていかないと言うのもひとつだし
いっそのこと自分が倒れこんでしないように椅子に座るのもひとつ
倒れることができないよう水に入って天秤を水面に浮かべるのもひとつ

そもそも天秤など捨て去って歩いていくのもひとつ

2017年9月1日金曜日

季節は周るぐるぐると

季節は周る
ぐるぐると
周り続ける
ぐるぐると
いつまで続く
ぐるぐると
いつから続く
ぐるぐると
変わり続ける
ぐるぐると
まわっているのか
ぐるぐると
毎回違うか
ぐるぐると
同じでないなら
ぐるぐると
変わると言えない
ぐるぐると
巡り巡って
ぐるぐると
表現するのは人だけか