戦いの果てに尽きた両者の記憶は薄れ
行くあてもなく彷徨う歴史は
この世から消え去る
二人の巨大な亡骸はそこに横たわり
誰もそれに気づくこともなく
風化し
消えて
無くなる
その戦いの火種も今ではわからないし
この二人が存在したことも
人の世にはもうすでに
関係する事がない
その儚さも
空虚さも
人の世の中でのみ成立するもので
ここにはもうない
たしかに二人の残した微かな痕跡は
今もこの世界に存在する
無感情に
人の世を超越して
0 件のコメント:
コメントを投稿