ねむいです。
眠い甘さに、身を任せたい。
危険性の漂う水面に、身を委ねる危機感との間で、揺らぐ心。
抗いながらも、だんだんと境界線が薄れてゆく。
一瞬、また一瞬と、時が途切れ消えて、気を引き締めようという意識が、頭の中に芽生えるけれども、それが花咲ことはなく、しかしまた、完全に眠りの心地よさに流されることもなく。
絡みあった縄のような、そんな感覚に身を絡め取られながら、現実と、虚無の世界とを行き来する。
筋肉を大きく動かせばこの複雑に頭の中の靄に纏わりついた縄を解けるだろうが、周りの似たような状況にいる乗客を前に、彼らを脅かしたくない。
虚無の世界で縄に足を絡めとられそうになりながらも、その眠気という誘惑に打ち勝とうと、打ち勝とうと...
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